文机の直し
勉強嫌い(今更学問でもないが、アハハ)の私が、どう言う訳か文机を
二つ持っている。
つい先日の、その前の京都骨董祭で
買った総欅のものです。
会場の○○堂さんの倉庫?で梱包を待っているところ。

車のトランクには入らないので後部座席に鎮座したまま帰宅、アハハ。
奥の文机は数年前に老松町骨董祭のときに
買ったもの、材は檜だが、それ故良い感じに木目が浮き出ている・・いわゆるナレがきている。
それに小型だから気に入っている。

手前のものが奥行きがあるように見えるが、そのように写っているだけ。
こちらは中位の大きさか?
欅は堅いのでそんなに摩耗していない。
こちらは、うううっ、と言うくらい味が出ている。
さて、総欅の文机だが、特に片側の底板に打ち付けてある釘が錆びて
カサブタみたいになって膨らみ、板を内部から圧迫してヒビ割れを起こしている。

さらに、釘が弱っていて(補強がしてあるのだが)さらに底板に反りがきているので隙間が出来ています。
なんとかしましょう。
錆びた釘を取り除いてみた。
画像、穴の上にあるのが錆びた釘。
← ○○堂のスタッフが補強のため
  打ち付けたと想像される釘。
  新しい釘なので、いくら底板の
  裏とはいえ気になる。
  
  ま、手間を掛けると売値が上がる
  ので極力簡単な方法をとられたの
  だろう。

  抽斗を抜いて中から手で底板を叩く  といとも簡単に外れる。
12mmのドリルで板厚の途中まで穴を開ける。
釘ではなく木ネジを斜め方向にねじ込む。
10個所を木ネジで止める・・・かなり頑丈。
欅の端材を丸く削る・・・穴は12mmなので
詰め込む材の径は少し大きく12.3mm程度
とした。
再修理のときの事を考え、接着剤は咬まさな
いでトンカチでカチ込む。
ノミで頭を削り取る。
さらに、ツライチに仕上げる。
10個所の穴に詰めを施し、木ネジを
隠す。

色を施せば目立たなくなるのだけれど、
ま、裏だからこのままでも問題はないでしょう、ワハハ。
長年に渡る経年変化で出た反りや板のずれを修正しながら
木ネジを留めた。
けど、、完全に元通りにはなりませんよ、アハハ。
明治二十年、、と読めるのだけれど・・
通常、鉄釘など使わないで木釘を使うのだと思うのですが、途中で木釘に
問題が起こり鉄釘を打ち込んだのかも?
もしくは、重要な底板を留めるのでやはり鉄釘を用いたのでしょうか?
お持ち帰りするとき、、○○堂の愛想の良いおネーさんは、「末永く可愛がってやってください」って言ってました、アハハ。
ところで、皆様にお伺いします。
数十万、或いは三桁の船箪笥や和箪笥の直しは別問題として、、と言うか、そんな
高級なものは素人が直しなどするものではありません、と言う前置きで・・・
今回は購入後に私が自分で直しをしたわけですが、
数万の文机に限ってですが、もしもこんな直しがしてあっても購入されますか?
掲示板に御回答を頂ければ幸いで御座います。
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